【メイン】ハイブリッド

ハイブリッド
年齢:年齢不詳(本人も分からない)
性別:男の姿をしている(性別の概念が無い)
出身地:不明(異空間より迷い出てきたため)
一人称:俺
二人称:お前、貴様

**********

本編でハーヴの中に宿っている存在であり、本編中盤ではテイルと行動を共にしている謎の青年。
テイルと共にいるときは、一回りほど小さなイベルタルへと姿を変えることができる。

他人との協調性が皆無であり、口を開けば嫌味ばかりの性格。
一方で好奇心がそこそこあるためか、知らない物事を目にしたときに、あまり好奇心が抑えきれていない一面もある。

本編中盤以降、テイルと共に各地のジムを巡っては、ジムの地下に根差した「大地の記憶」から、クチハテの神殿の情報を読み取ろうと動いていた。

▼正体について、10年前の事故
伝説ポケモンのイベルタルが、生身の人間を取り込んだ存在。
元はモノクロ地方における「人間に興味を抱いたポケモンは、膨大な力を持つ場合のみ、その力と引き換えに人間の姿になれる」という契約により、半強制的に人型になった存在だった。
ところが、10年前の事故でランドウという人間を取り込み、結果として人としての属性を獲得してしまった。

ポケ人に近い存在だが、実際に人の血が流れているわけでは無いため、厳密なポケ人ではない。
元々はどこかの異空間に漂っていたのだが、ウツロの指示で未来機関で捕獲され、眠らされていた。
その後、たまたま地方内で条件が満たされた結果、一度は少年の形になる。しかし不完全な条件達成による人型化のためか、当初は自我があるようには見受けられなかった。
(※未来機関としては、実験の結果から人型になったと考えられ、自我が無い理由も、不完全な実験結果によって引き起こされたと考えられていた)

ウツロ(キドウ)の差配によってランドウの元へ送り込まれ、その後しばらくしてから、ミュウのサイハテを取り込ませるためにゼルネアスの欠片で無理やり暴走状態になる。
暴走時、機転を利かせたランドウが自身を取り込ませることにより、ハイブリッドは何とか自我意識を取り戻せたのであった。
▼9年前の事件について、目を覚ますまでの間
ランドウを取り込んで暫く、ハイブリッドはウツロに言われるまま、戦いに身を投じていた。
当初は、取り込む直前に言われたランドウの願い(世界を見ろ)に応えようとあがいていたが、願いを遵守できそうにない状況に嫌気がさし、また、生きている意味が見いだせず、早く楽になりたいと考えていくようになる。

その後、「これを最後の命令とし、それ以降は自由にしていい」と言われたハイブリッドは、『サクラタウンに住まう存在の生命エネルギーを残らず吸収する』という最後の命令を遂行するためにサクラタウンへとやってくる。
順調に生命エネルギーを吸収して、町内の人間やポケモンを石化させていったハイブリッドだったが、遅れて町に戻ってきたセイナとテイルの二人と遭遇する。
馴れた調子でセイナを石化し、そのままテイルも石化させようとしたが、エンテイのポケ人として覚醒した彼の生命エネルギーを吸収しきれずに暴発してしまう。
更に、吸収しきれないほどのエネルギーを身体に蓄えてしまったことから、イベルタルの本能である「寿命が尽きる直前の行動」と身体が誤認してしまい、そのまま破壊の繭へと姿が転じてしまう。

容易に外に出ることもかなわず、このまま消えてしまいたいと思ったハイブリッドが自身の精神の奥底で出会ったのは、吸収したはずのランドウその人であった。
その後、吸収したエネルギー達を通じながら、ランドウから世界の広さをさんざ説き伏せられ、かつ、このままでは世界に影響を及ぼしかねないと言い出すランドウに根負け。
目を覚ます代わりに世界を見せてほしい、という条件をランドウに投げ返すことで、ハイブリッドはハーヴの中から、世界を見通そうとするのだった。